ビジネスでは言葉のコミュニケーションが大きな比重をしめる。しかし、伝達手段は言葉だけではない。言葉による意志伝達をバーバル(言語)・コミュニケーションというが、身振り手振りの方法をノンバーバル(非言語)・コミュニケーションという。アメリカのある研究によると、人間のコミュニケーション手段の六五パーセントは言語に寄らないという説も発表されている。これは意識的なこともあれば、無意識のこともある。たとえば、男性が女性のヌードを見ると、無意識的に瞳孔が二倍に拡大するという。
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目に心地よい刺激は瞳孔を拡大させるのである。「目は口ほどにものをいい」というのは、的を射ているといえる。実際私たちは、言葉以外の方法でビジネスを進めることも多い。たとえば、来客に「早く帰ってもらいたいな」と思っている。そんな場合は、自然に手がテーブルの上をコツコツ叩いている、というような具合だ。あるいは、ジッと相手の目を見つめることによって、こちらの要求を通そうとするなども、ノンバーバル・コミュニケーションといえるだろう。せっかく、上手に話していても、その態度が尊大に受け取られて失敗することもある。身振り手振りを話法にうまく取り入れると、交渉ごとなどには非常に効果的なのだ。セールスマンにとって、帰るタイミングは契約成立と同じくらい重要といわれる。一つ間違えると、二度と出入りさせてもらえないということもありうるからだ。今回は成約しなくても、次回に期待して顧客との関係は良好に保つ。それがセールスの鉄則なのだ。有能なセールスマンは、辞去するタイミングをよく心得ている。相手がチラチラ時計をみる、貧乏ゆすりをし出す、女性の場合は髪にちょくちょく手を触れるなどがそのサインといわれる。これらのサインが始まったら、そろそろ商談を切り上げるのだという。身振りや手振りで、相手の心理も読めるというわけだ。セールスマンだけでなく、日常の応接にも使えるテクニックである。トップクラスの会社員を志す人に、日創研が執り行っている可能思考研修なんてちょうどいいですよ。